ⓔノート8-4-6 左室心筋緻密化障害 (LVNC)

 本来,ヒト胎生初期において心室心筋は粗な網目状肉柱を形成し,スポンジ状で心室内腔から血液供給を受けている.正常発生過程で5~8週に外膜側から内膜側へ,心基部から心尖 (しんせん) 部へと次第に網目状肉柱と深い間隙は消失し (緻密化し),冠動脈から血液供給を受けるようになる.本症ではこの緻密化過程が停止しスポンジ状の胎児心筋が遺残,心筋緻密層が菲薄 (ひはく) 化する.

〔森田啓行〕